高知市の休日保育は、知らぬ間に始まっていたのです!!
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約2ヶ月ぶりの新作ブログ「一語一映Ⅲ」です。
産休・育休明け⇒パートタイマー?
うちの店はどうしても土日祝日が忙しい業態です。
4月から二人の若手女性スタッフが産休・育休から復帰してくるというありがたいニュースに恵まれましたが、残念なことも有りました。
二人ともから「パートになって日祝日、休ませてください」との申し出があったことです。土曜は保育園も延長が夕方までのところも多く仕事に支障はないのですが、日曜に預けてとなると、別の有料託児所とかに預けなければならないので、経済的負担が半端ないためなのです。
通常の保育料に、託児所代金が別に必要となるわけです。
ともに結婚したパートナーの方は、「日曜日がお休み」というお仕事ではないのです。
ひとりは、ご両親もお仕事をされていて見る人が居ず、パートナーもサービス業のため日曜祝日は完全出勤のお仕事なんです。そこで日曜休みのパートタイマーとなって、勤務時間も減らし週4勤で来てもらうようになりました。
もうひとりは、パートナーが2週に1回の割で日曜休みであり、実母さんも週一くらいなら見てくれるということで、3週に1回日曜休みとして、短時間勤務になって、正社員勤務を続けられることになりました。
サービス・販売で働くお母さんには厳しい環境です。
県会議員に相談に行く
他のサービス業や販売・接客業の会社ではどうしているのだろうと、何人か心当たりの知り合いに尋ねてみました。
思い浮かぶ業種
◎旅館・ホテル業
◎給食・飲食業
◎不動産業
◎製パン販売業
◎美容室・・・
お話を聞く限りほぼの業種で、そういう社員さんは日・祝シフトから外してまわしています、との事でした。男性社員と独身女社員または、子育て中堅以上の女性社員さんがそういうシフトに入っているとのことなのです。
2016年3月17日午後2時、既知の県会議員さんに相談しに行くことになりました。
日曜・祝日つまり休日保育をして欲しいと陳情だったわけですね。
県庁の東隣にある県議会棟、初めて入りました。
陳情内容について
高知県のサービス業就労者比率や、パート女性の募集に置いて、日曜祝日の休日保育を実現して欲しいとの陳情です。
この時のメンバーの方たちとです。
やはりどこの会社もやりくりに困り、都合のつく社員さんをシフトに回しているということでした。全員一致で「休日保育を実現していただきたい!!」でした。
久保議員からメッセージあり
2016年4月21日の夜、久保議員からメッセージをいただきました。
以前にお約束していた休日保育の件です。 担当課と協議しまして、現状をお話しできるようになりました。 お構いない日時を来週以降で複数日、教えて頂ければ幸いです。 宜しくお願いします。(^_-)
仕事がはやいっ。
早くも朗報かと思い、喜びましたが、
ということは、前向きな話がお聴き出来そうだということのようですね?
と早計な質問をしました。
まだ、そこまでは行かないと思いますが、「課題認識」は凄く持っています。先ずは現状のご説明をさせて頂きます。 なにせ、高知市が担当ですので。
良い意味で、教育委員会の幼保支援課も気合が入っています。\(^o^)/
・・・とのこと。
久保議員もご多忙で、僕達とタイミングが合わせられたのがやっと、2016年5月21日の13時からのアポイントでした。
なんと、休日保育はもう開始していた!?
高知県の教育委員会事務局・幼保支援課長と課長補佐の方が同席してくださり、説明を受けました。
結論から言えば、平成27年度から「それは一部で始まっていた」のです。
そして「平成28年度・高知市保育施設入所申し込み・支給認定案内」を渡していただいて説明を受けました。
読むのも大変なほど、あれこれ細かく書かれた書類の冊子の後半部分に、土曜午後保育実施施設状況というページがありました。
ふむふむ、土曜日の午後はかなり充実してきてるんだ。
と僕達が保育園を利用していた頃よりかなり遅くまで見てくれる園が増えていることを確認しました。そして、その続きで、このページがありました。
よーく見てください。
この続きで「認定こども園」が載っており、その中に「日・祝」という文字があります。つまり日・祝の休日保育を実施している施設に◯が入っているのです。
なぜ、「日・祝保育実施施設一覧」として分けないのでしょう?民の考えとしては大疑問です。
続きをみれば、こんなにあるんですよー。
すべてが夕方6時~7時ぐらいの終了施設ですから、とても助かりますね?
さて利用料金なんですが。
一部の認定ごども園で、すでに日曜・祝日保育サービスを開始したのは、僕は知っていました、実は。
店の近くの桜井幼稚園さんが認可を受けて、そういうサービスを開始したというニュースを聞いていたからです。
ただし、利用料金が別途かかっていたので、安心はできるけど、普通の保育料と別にお金がかかる・・・というイメージでした。
ところが、教育委員会事務局・幼保支援課長がまとめてくださった書類を見ると、
◯休日保育について
①休日保育とは、
保護者の就労などにより日曜日・祝日などに保育を必要とする場合に、保育所、認定こども園、小規模保育事業等で行う保育。
②対象児童
・市町村の2号(保育が必要な3歳以上児)、3号(同3歳未満児)の保育認定を受け、保育所等(認定こども園など)の施設に在籍(利用)していること。
・保護者の就労等により、日曜日・祝日などに常態的に保育を必要としていること。
③料金
・保護者の就労等により、日曜日・祝日などに常態的に保育を必要とする児童が利用す場合は、利用料は無料。
・保護者のいずれもが、急な出張・勤務等により保育が必要となるように単発で利用する場合にも、無料(加算対象となるため)。
④その他
・就労等により認定を受けた保護者が、冠婚葬祭など保育支給認定を受けた事由とは違う事由の場合は、一時預かり事業の対象となり休日保育と違った取り扱いとなる。
(以下略・・・)
別資料(案)
◎月額保育料を納期内納付をすること
◎原則として、平日利用施設の保育と合わせ1週間当たり6日を超える利用はできません。したがって、利用日の属する週の月曜日から土曜日の間に、登園しない日を1日設ける必要があります。
八木「有ったんですね?」
久保「有ったんですよ!」
八木「でも一般市民(県民)が知らないところに、問題が有りますね?高知では特にニーズは高いと思いますよ」
久保「そうですね。でもそこは、市の管轄のもので、直接指導が出来ないんですね」
八木「では、広報の状況を僕が尋ねてみるようにします」
高知市こども未来部保育幼稚園課に電話する
ということで、後日電話してみました。
こども未来部なんて、いいネーミングですね。
県庁おもてなし課ぐらいいい。
八木「休日保育のことについてお尋ねしたいのですが・・・」
女性「今、詳しい物がおりませんのであとでお電話させていただいてもよろしいでしょうか?」
八木「新しい制度なのに、職員の皆さんに周知されていないんですか?」
女性「(困ったように)少しお待ち下さい・・・」
ちょっとして、男性の上司らしい方が電話口に。
八木「休日保育が始まったと聞いたので、お問い合わせです」
男性「はい、どういうことでしょうか?」
八木「平日は保育園に預けながら、日・祝に仕事のある人が別の休日保育をやっている施設に追加料金なしで預けられるということを聞いたもので」
男性「あ、始まってますね」
八木「あまり知られていないようなのですが、市では申し込みの時にそういうお知らせをしていないのですか?僕も知らなかったものですから」
男性「まだ高知市内でも実施施設は少なく、お問い合わせが有った時にお答えをしています」
八木「でも、そういうのって広報する役目は、そちらの課のお仕事ではないのですか?」
男性「広報の係というわけでは・・・実施している園に問い合わせしていただくようになっています」
八木「そうなんですか。せっかくのいい制度なのにチラシ一枚作ればいいことなのに、勿体無い気がしますけど・・・」
八木「行政サービスというのは、新しいサービスも出来ましたよって知らせることも、お仕事の一部なのではないかと思うんですけど」
男性「そうでしょうか・・・でもそういうのがあまりたくさん知れて一度に申し込みが増えると、受け入れる施設にも限界がありますし・・・」
八木「ある休日保育をしている比較的大きい施設の園に聞いたんですけど、だいたい毎週2~3人しか利用がないようですよ」
男性「急にたくさん申し込みがあっても、受け入れの人員配置の問題がありましてすぐの受け入れというわけにも参りませんし」
八木「だからと言って、せっかくの休日保育を広めないのは勿体無いですよ。ニーズはたくさんあるのですから」
勝手にチラシを作ってみた
こんなチラシが一枚申し込み説明書のの中に挟んであれば、問い合わせもいい意味で増えて休日保育に踏み切って下さった園の方たちへも報いることが出来ると思うのです。
チラシはイメージです。
チラシには必要最低限しか書かず、あとは口頭で説明したほうがいいと思うんです。公文書は堅苦しい語句とレイアウトが多すぎて、読むのに必死、理解するのに困難ですから。
いかがですか、みなさん?
こんな程度で情報が広がったあと悪質利用する人たちが居たら、入れないようにしておけばいいのだと思うのです。
せっかく出来た休日保育ですが、このままだ放置すると立ち消えてしまいそうなんです。より多くの方たちに知っていただく為にブログにしてみました。
尚、上記のチラシの中の高知市の7施設以外にも、
・室戸市で室津保育園さんで、
・土佐市で土佐市立土佐市民病院にこにこキッズさんで、
・香南市で香南会やまももさんで、
・四万十市でリトル・フレンドさんが、休日保育を開始しています。
いずれも多くは午前7時台から夕方は早くて18時、遅くて20時までの休日保育をしているようです。基本的には、その市内の保育園を利用しているこどもさんに限る様で、越境は難しいようです。
手続きは、各園お問い合わせて申し込んでくださいとのこと。
すでに保育園等に行っているこどもさんでも途中から利用希望日変更で、受理されれば利用金額そのままで利用できるそうです。
※市役所の保育幼稚園課さんを悪く書く意図で書いたのではありません。僕が考えるあるべき行政サービスってこういうものではないのかな?と思ったことを書いただけです。黒澤監督の名作「生きる」の課長の様な市役所であればいいななどと思いながら。
※県の教育委員会事務局の幼保支援課の課長さんは、同業者の組合等の寄り合いがあるときにいつでも説明にあがりますよ、とおっしゃっていただけました。ぜひご利用くださいませ。088-821-4889 教育委員会事務局の幼保支援課
文責・八木勝二