一語一映Ⅲ

高知市の美容室リグレッタの八木勝二が、映画や本のこと、ランチなど綴ります。

【おうちで観る映画】2018年。作品7「アニー・ホール」作品8「世界一キライなあなたに」

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★★★★★・・・なにを置いてもレンタル店へ走ろう ←新設しました

★★★★・・・絶対オススメ 

★★★・・・一見の価値あり

★★・・・悪くはないけれど・・ 

★・・・私は薦めない 

☆・・・おまけ

※本編の内容に触れる個所がありますから、観られていない方は、ご注意ください。

「アニー・ホール」

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おうちで見る映画2018年の7本目です。
1977年のアカデミー作品・脚本・主演女優賞を取った作品です。
ここまでブラックなコメディばかりを撮って来たウディ・アレンがコメディ調ではあるものの、自分をさらけ出しドラマを作った記念碑的なターニングポイントになった映画です。
ウディアレンは、チビで禿げで自分勝手な40過ぎの中年男。彼が演じる主人公には自分自身を大きく投影して、造形しています。
細かいことにうるさく神経質で自己中心なスタンダップコメディアンが、これまた奔放でシンガーを目指す女性アニーホールと出会い恋するのです。...
台詞は洗練され、マシンガンのような応酬に素晴らしいテンポがあり、カット割りや展開の自由さや過去の自分達に意見するシーンなど当時としては画期的な手法を使い、二人の出会いすれ違い別れをコミカルに描きます。
自分が可愛いのは、男性には必ずあるナルシズムだと思いますが、それを恥ずかしげもなく情けない中年男の一喜一憂なうろたえぶりもみごとです。男性は誰しもこの映画の主人公に共感できるところ大なのではないでしょうか?
こんな情けなく可愛い男見たことないよ、それが一番の収穫でした。
この時代の映画のDVDの吹き替えは良いのが多いです。本作も羽佐間道夫さんと小原乃梨子さんで、これだけの台詞の応酬でも違和感なく聞け観賞できます。アレン作品は吹き替えが助かります。
★★★★

「世界一キライなあなたに」

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おうちで見る映画2018年の8本目です。
2016年公開の作品ですが、高知では公開されたのかな
タイトルの意味が分かりにくいですよね?軽いラブコメっぽい響きがありますけど、原題は「ME AFTER YOU 」そのまんまでも良かったかと知れない。原作のサブについてる「きみと選んだ明日」でも良いかもしれません。
不況下のイギリス。働いていたカフェが閉店してしまったルーは26歳。家計を支えなけれはならない中で見つけた仕事が交通事故で四肢麻痺になってしまった富豪の青年の介護という仕事。それも半年限定という期間つきでの。
身体障害者の自殺幇助、安楽死問題を扱っています。...
最初は厭世的に拒否していた彼もルーの献身的な熱意に動かされ外出までするようになり、次第に引かれ合うようになります。
ルーを演じるエミリア・クラークの眉演技がとっても楽しくいい気分にさせてくれます。
ディズニーのお姫様のような眉と目、口の持ち主なファニーフェイスなはこれからブレイクする予感もあります。
この映画の起承転結の結はつらいかもしれません。でもそれもひとつの大きな思いやりと捉えました。
新春からとてもいい作品に巡り合えました。女性に、映画好きには見て欲しい作品です。
★★★★

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