僕の知るレンタルビデオの歴史、そしてこんな風にして映像を所有する文化は変遷してきました。
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レンタル・ビデオの価値
ビデオがレンタルできるという知らせは、当時の映画フリークにとってはとてつもなく夢のような特大ニュースでした。
それまでは、見逃した、またはもう一度みたい映画は・・・
①リバイバルを待つ
①については、(余程の名作でないと、公式なリバイバルはない)のです。
②名画座・二番館にかかるのをチェックし続ける
②については、往年は高知市にも旭の名画座があり、あたご劇場や、主に洋画がかかり、中劇でたまーにやっていましたが、だんだん成人路線に走りました。
日本映画だと、あたご劇場、第二劇場、一部にっかつががんばってくれていましたが、次々に閉館してしまい、いまやあたご劇場のみとなりました。
大学時代にいろいろ見て回った、京一劇場、菊映、祇園会館、テアトル72の中で現存しているのは、祇園会館のみで、常時映画上映をしていないらしいのです。
③テレビ放映になるのを待つ
③にテレビ放映は、「画面が小っちゃい」「言葉が吹き替え」「尺合わせのカットが多い」ので、本物を見た気持ちになれませんでした。
・・・という方法を取るしかなかったのです。
レンタルビデオの歴史
高知では、一番早かったのは、帯屋町の川村時計店(現在の信金帯屋町店の場所)とはりまや町にできたビスク(今は、屋根のある安兵衛さんになっています)が先駆けでした。
セルビデオは、完全版は少なくて、短縮版なんてのが1万円以上で売られていたりして、見ても全然映画の全体がつかめなかったのです。
僕が初めて買ったビデオテープが、「ビートルズ・ライブ」という30分のビデオでなんと14,800円。当時は消費税なし。
もう擦り切れるほど見ましたよ。
1983年ごろだったと思います。
その二店舗がビデオレンタルを開始しました。
値段は大体、1泊でビデオの定価の1割ほどの値段でした。
最初にワーナーから「007シリーズ」がどっかーんと出たのですが、1泊で1500円ほどでした。僕のリアルタイムは「007/ダイヤモンドは永遠に」からですから、それ以前のものを見たくて1日に1本借りに通いましたねー。
でも何回も見たいので、中古のデッキを質屋で安く買ってきて接続してダビングを試みましたね。テープがまた高くて、120分のVHSが4,800円も(税なし)した時代なのです。
月に4本ぐらいでしたね、ダビングしては大切に大切に何度も何度も見たのは。
ベータ?VHS?どっち。
レンタルも両方のタイプがあり、メーカーによってどちらかに偏る会社もありましたから、機材は両方揃えておくのが当時のマニアの常識でした。
うちの家にも、VHS2台とベータマックスが1台あったんですよ。
どっちが勝ってスタンダードになるかわからなかったんですもの・・・
ですから、当時の機材はこんな感じのをステレオセットと組み合わせて作ったものでした。機材は今ほど安くなく、1台のデッキが10万円は下りませんでしたから、ほとんどは質流れ品を買っていましたよ。
結局は数年後にベータマックスが完全に敗北し、レンタル店からベータのテープは見えなくなりました。(まだ自宅にはテープが残っています)
Willの参入
Willで通じる人も少なくなりましたが、ツタヤの前身の超大型レンタル店が参入し始めました。その頃には新作も多くなり、レンタル料金も1泊2日で500円程度になっていました。
5本以上だと2泊3日オーケーだとか、新規オープンやある期間は1本1泊100円
とかやって会員をどんどん増やして行ったのでした。
和泉町のWill(今のハードオフの向かいの大人のコンビニ)がオープンしたとき、1泊100円セールを3日間やりました。
「1回のレンタルは3本まで」というルールでしたが、僕はなんと、その3日間になんと18本もレンタルしたのでありました。とにかく3本ずつ「借りては戻し」を1日に5回やったわけですね。
無論その間にダビングするわけですから、2時間近くはかかるんですよ。夜寝ている間に、2時間ごとに目覚ましをかけてはダビング終了したら、次のをはめてまた目覚まし、という繰り返しでした(笑)。
きっと土日月の3日間で、月曜に3回借りていますね、それならできるので。
その頃には、テープ代も1本200円を割り、10本セットでディスカウント店では980円なんていうテープが売り出されていました。@98円は嬉しい価格ですよね。
映画丸々1本が、自分のものになるという所有欲に駆られて、コレクションは増える一方でした。とにかく、家の1階に専用の棚を特注して、VHSテープが4,000本入るようにしたんですよ。
半年会費5,000円で借り放題・・・?
様々なビデオレンタル店ができました。
おびさんロードのパームスビルの地下(今はラーメンの天馬さん?)に、CDセル+レコード&ビデオレンタル店が出店しました。
店名は・・・ど忘れしちゃいました。あれだけ通ったのに。
この店のオープンの目玉が、半年間5,000円前払いでレンタル無料という代物。僕は飛びつきましたね。
5,000円をキャッシュで支払い(当たり前か)、その日から1日1本レンタルを開始、そして翌日返して、また1本借りて帰る。当然晩にダビングしますわね。
中身は関係なしに、棚においてある順に借りていくわけです。基本的には五十音順だったかな?休みの日も台風の日も毎日通いつめて、182日182本貫徹しました。
まだ残り半年も「5000円借り放題やりますか?」と尋ねると、「やってもいいですよ」という答えだったので、また5000円支払って183本借りて、正月も一日も休まず、365本借り切ったのでありました。
1本当たりでは、1万円÷365で、@27.4円でした。
当時の相場から言えば、1/10ぐらいで1本借りられたのかな?
我ながら好きだよねー。
レーザーディスクの台頭
レンタルビデオをパタッとしなくなったのは、レーザーディスクが発売されだしてからです。
最初は2時間以内7,800円、以上9,800円(消費税なし)もしました。
ですが、音は基本ステレオで映像は美麗と来たら、映画保存ファンが手を出さないわけがない。
好きなものだけを買っているうちはよかったのですが、段々の講じて、ついには
段ボールに入りきれなくなるほどになり、
専用の棚を作るにいたり、またもやきっと800枚ほど・・・
これがレコードと違い重いんですよ。補強工事もしましたよ。
さようならVHS・・・
今ビデオテープの見ないやつ、見れないやつ、ほかのメディアで買い換えたやつ、を除いて、どんどん処分していっています。
高知市の場合、燃えないごみの日に出せます。
今は、DVDですねー。ブルーレイは余程気に入った作品だけです。
どんどん進化しすぎるので今買っても4Kだの8Kだのが出るに決まっているからです。
またレンタルへもどる
またレンタル店に帰ってきました。
Willは、ツタヤとなりました。
旧作は7泊8日108円まで下がりました。
これはラッキーですよねー。
週3本程度昭和の映画を楽しんでいます。
どんどんソフト化されることを望んでいます。
欲望には限りがありませんねー。