一語一映Ⅲ

高知市の美容室リグレッタの八木勝二が、映画や本のこと、ランチなど綴ります。

高知県中小企業家同友会・共育講座「幸福度ブービー県で、最幸な生活を学ぶ」ビスタワークス研究所大原光秦さん



高知県中小企業家同友会・共育講座の第9回目。
ビスタワークス研究所の大原講師の2回目の講座です。


前回は3回目のときでしたから、4ヶ月ほど前ですね。
このときの様子は、⇒ こちらです。

「ほどほど族」でいいのか、人生楽しいこともたくさんあるよ
それって、やりがいじゃない?と熱く問いかけてくださった前回。

あれからみんなは、いろんな講座を経て、
いろんな話し合いを経験し、自分以外の捉え方も学び、
他社に出向き、違う価値観の仕事の喜びや考え方も知り、
いろんな意味で成長して行っているのです。


だから、最初のころとは目の色が違うんですよ。
聞く姿勢自体から、「これで最後、聞き逃したらもったいない」という
意欲が感じられる姿勢です。


最初の話題。

福井県が1位、
高知県は指定席のブービー(最下位の上)、大阪が最下位の指標が

「県民幸福度」だというのです。

確かにも所得は低いし、バスも少ないし、高齢化も進んでいるし・・・

でも、あなたは不幸ですか?
という話です。

みんな、「そんなに不幸やないよねー」
「そりゃ、給料は少ないかも知れんけど、食べるものはおいしいし・・・」
という会話が、グループ内でも飛び交う仲になっています。


この「県民幸福度」調査、
高知県民に尋ねたら、きっと僕はベスト10には入るのではないかと思っています。

幸福度ですから、ベスト10入りは難しいかもしれませんが、
「県民、自分の県大好き度」なら、ベスト5に入るのも夢ではないだろうかと?


こんな40の項目を指標化して、ランキングをつけたのが
この「県民幸福度調査」なんですって。

詳しい内容と順位は ⇒ こちらです。


聴講する経営者陣も、真剣に聴いておりますが、
みんなの中には、「幸福とは何か?」ということを問いかけ始めたころだと思います。


幸福とは何か?
グループ討論を始めます。
最初のころのように、なかなかしゃべらないんではなく、
とりあえず、誰かが口火を切れば、誰かが応えるという風になってきました。


各チームから出た意見を大原講師が板書していきます。
意見のポイント・キーワードを見事に集約してくださいます。

討論テーマは「最幸な職場の環境とは?」なんです。


これらのことをまとめると、不平・不満だというのです。

だから、これは不幸度ではなく、「不満内容」であると。


こっちの方が、幸福な人なのではありませんか?

うむ、なるほど。


合体させると、こうなります。

上が「職場満足度」で、不満・満足を表すのに対して
下は「職場幸福度」であることが、この対比でよくわかります。


大原講師は、続けます。

幸福と満足とは、別物です。
例えば、お金はたくさんあって困るものではないと思いますが、
それがたくさんあれば、一人ぼっちでも幸せでしょうか?

世の中で価値を感じてもらえない生き方で、幸せでしょうか、と。


上が叶えば、「やりよい」

下が叶えば、「やりがい」です。


これは、マズローの欲求5段階説をさかさまにしたものです。
これを先ほどの、不平・不満と最幸の状態の職場とリンクさせれば、こうなるわけです。

一同、なるほどーと、瞠目、口あんぐり、納得・・・。

つまり、幸せ感はお互いの努力で作るものであって、
与えられるものではないということ。

労使が一緒になって作り上げられたものこそが、
働き甲斐のある幸せな職場なのではないか?という結論でした。


これで全9回の講座+ディスカッションが終わりました。

あとは、修了式と、懇親会で半年強で10回開催した共育講座も終幕を迎えます。