一語一映Ⅲ

高知市の美容室リグレッタの八木勝二が、映画や本のこと、ランチなど綴ります。

今年もタケノコの季節です。採り方のコツと八木家のゆで方を大公開



これをご覧ください。
ピンクのシャツのことではありません。
休みの日ですから、こんな色のも着ていますが、
見ていただきたいのは、腰に下げた「片手切りのノコギリ」なんですね。


今年もやってまいりました。
タケノコ山へ。
おお、伸びてる、伸びてる・・・。


山に入り、なだらかな上りを分け入ります。
右手が近所のおんちゃんの竹の山で、左手の斜面がうちのです。


竹薮ってね、1年でこれだけ新しい竹が生えて伸び、
このまま放っておくと、5年もしたら小学校が見えにくくなるほど伸びるんですよ。

近所のおんちゃん、近頃弱ってきたから山へ来て、竹を倒せてないんだなーと思いましたよ。
大丈夫かな?


僕のタケノコ切り出しグッズです。
プラスチックのコンテナのバスケットは切って皮を剥いだものを入れるかご、
ほか、軍手、汗拭きタオル、皮を剥ぐ包丁、小分けにするビニール袋、冷たいお茶・・・


こんなものもあります。
まだ「筍」という感じですね。
この時期にまだこれだけのものは、あまり伸びないものもあり、
それは節がつんでいて硬く、食べてもおいしくないものがあるので
掘らず、切らず、とりあえず様子見・・・


このぐらいのは、伸び盛りなので全身が柔らかく、うまいのですよ。
もちろん生え始めのものよりは硬いですが、
僕はこのぐらいなのが好きなので、掘らずに切れるくらいまで伸ばします。


こんな怪物級のって、「もう竹でしょ?」と思うでしょ。
ところが、もとを切り倒しておかないと、2年目の竹になると切り倒すのが大変ですから
まあ、地面から数十センチのところで切り倒します。
1年目のは簡単にノコギリで切れます。


そして倒れたものを食べられる範囲でまた切り、
上だけ皮を剥ぐという趣向です。


僕が切り倒し、皮剥ぎ場まで運ぶと、母が慣れた手つきで皮を剥がします。
この作業もなかなか慣れたら面白いのですよ。母=82歳です。


夏日な気候だったので、山に入り、切り倒しては運ぶだけでも結構汗を掻き、
水分も欲しくなります。一休みしながらやらないと滅多にしないことをすると
かなり後でどっと来るんですよー。


剥いでしまったタケノコの皮たちです。
道の真ん中に置いておくとすべるので、脇に寄せて、山の土に戻します。


ポリ袋に6本ぐらい毎に1回車に運びます。
向こうに見えるのは、うちの子どもたちが三人とも通った泉野小学校ですね。


うちの母は山の植物や、野菜などが大好きですから、
こんなものも、「野菜が今高いき採ってきて」と、とりにきました。

豆腐と和えるんだそうですよ。


僕が子どものころから不思議に思っているスポット。
どんなに雨が降らなくてもここだけには水があり、
どんなに降ってもあふれて来ない不思議なスポットです。
泉になっているのでしょうね。

泉野という地名も、あながち嘘ではないのです。


ワゴン車にいっぱいタケノコを積み込んで八木家必殺の大釜でグラグラと煮込みます。
取れ立てをすぐに皮を剥ぎ、輪切りにして熱湯で茹でると一気にあくが抜けちゃいます。

焚き木も大変なんですが、熱いときの火の番も大変なんです。


こんな感じに吹き上がるとあと数分煮て、完了です。
釜から出すのが熱くて大変なのですが、なんとかやっています。


ひと釜めの分です。
こうしてすぐに冷水で冷やしておくのですよ。


この様子を3回やりました。
2回目からはある程度の湯温になっていますから、楽ですが1回目の
沸騰までが大変なのですよ。

とかなんとか言っているうちに、夕方になってしまいました。
あっという間に6時半・・・


戦果はこれだけありました。
例年より、早く育っていました。
雨が多かったせいでしょう、でも本数は少なかったですね。

もう2週間後にまた切りに出かけます。


八木家では初タケノコはカレーで、という変わった食べ方です。
タマネギ、ニンジン、ジャガイモの代わりにタケノコを投入するタケノコカレー。
意外といけますよ、一度お試しを。
肉は鶏か豚が合います。