一語一映Ⅲ

高知市の美容室リグレッタの八木勝二が、映画や本のこと、ランチなど綴ります。

映画レビュー 「フォロー・ミー」「僕はラジオ」「次郎長三国志」


★★★★★・・・なにを置いてもレンタル店へ走ろう ←新設しました
★★★★・・・絶対オススメ 
★★★・・・一見の価値あり
★★・・・悪くはないけれど・・ 
★・・・私は薦めない 
☆・・・おまけ

※本編の内容に触れる個所がありますから、観られていない方は、ご注意ください。


『フォロー・ミー』


「もう一度スクリーンで見たい映画」で大作・有名作を抑えて
堂々の5位に入った「フォロー・ミー」は、1973年に公開されて以来、
テレビでひっそりと放映された以外は
ビデオににもLDにもDVDにもならずだったからかもしれません。

その年のキネマ旬報のベストテンでは評論家は18位、
読者ではは5位と言う乖離ぶりでした。

懐かしいポスターを見つけたので、投稿しました。

「第三の男」の名匠キャロル・リード監督の最後の作品です。
小品ですが、僕の中では、オールタイムベスト10に入る映画です。

登場人物は基本的には、このポスターの二人に、彼女の旦那さんの三人だけです。
トポルは旦那に雇われる私立探偵なのです。
心憎いばかりに、喧騒を忘れさせてくれるとっても大切な映画です。

2010年「午前十時の映画祭」に選ばれ再公開され、
DVDにもなり、再評価された恋愛映画のどびっきりです。★★★★★


『僕はラジオ』


実話をもとにした感動のヒューマンストーリーです。
知恵遅れの黒人青年「ラジオ」と、アメリカンフットボールチームの監督や
チームメイトが紡ぐ心の絆を感動的に謳いあげた映画です。

吹き替え版で見たもので、ベタな感じに印象付けられてしまいましたが
なるべくなら、字幕での鑑賞をお勧めしたいところです。

後半の展開はアメリカらしく、とてもさわやかな感動を心に残してくれます。
★★★


『次郎長三国志』


伝説の「次郎長三国志」の東映版です。
東宝で1953年から9作作られたものをマキノ雅弘監督自らが
東映でリメイクした4部作の1作目です。

東映ものの見所は、配役につきます。
次郎長に鶴田浩二、お蝶に佐久間良子、ほか子分たちに、松方弘樹、山城新伍、田中春男、
大木実、津川雅彦(マキノ監督の甥、2008年にマキノ雅彦として再映画化)に
新人時代の藤純子も出ています。

この面子の若かりしころを見られるだけでも一見の価値ありです。
やっとDVD化されたので、レンタルでも見られます。

撮影スケジュールがタイトだったため、4部作の中でも配役が一部交代するという
東映らしい(「仁義なき戦い」ではよく見られた)作り方です。 ★★