洋画おタカラ・パンフレット無料頒布会
永遠のライバル、白石くん登場
真夏の暑いある日、白石君から電話がかかってきた。
「今日持って行ってええかえ?」
「ええよ」ということで、車で持ってきてくれた彼は高校の時代のライバルです。
何のライバルかって・・・?
あの頃の、自主制作映画のライバルです。
僕たち土佐高校が高知の映画部では初めて8ミリ映画を作り、上映しました。
短編がいくつかありましたが、本格的に作ったのは高校2年の文化祭で上映し大ヒットした「サイボーグ009」の実写化作品。
彼ら学芸映画部がそのあとに「ジョーズ」を撮ったのです。
正直、負けたと思いましたが、卒業時点でいっしょに「月光仮面」を撮りました。
ダンボールの中には、パンフレット以外のお宝物が・・・
それも僕の好みを熟知している見事なセレクションです。
彼とは大学時代の寮も一緒で、映画の薀蓄を語り、社会人になってからは僕が勤める会社やリグレッタのCMを何回も作ってもらいました。
気心知れているためか、思うイメージが映像としてビジュアル化されたときに、違いがこんなに少ないのか、と驚いたこともしばしばでした。
「続・マンガ家入門」なんて珍品も。
表紙に「サイボーグ009」がいたからかもしれないけど、石ノ森章太郎を敬愛していたというのも、覚えてくれていたのかも?
続・・・は、今まで見たことがありませんでした。
↑ この本は愛読書でしたが、続編の存在は知らなかったのですよ。
お宝・パンフレットたち
これは、僕の永遠のナンバー1映画「アラビアのロレンス」のプレスシートなんです。
プレスシートというのは、劇場のロビーや、宣伝のコーナーに貼ってあるポスターより小さく、物語などを裏に書いてある宣伝用のグッズです。
当然一般では手に入りませんから、彼がテアトル土電でもらってきていたものなのでしょう。
出るぞ、出るぞ・・・
中・高校時代に見た名作たちのパンフレットが続々と・・・
車にたくさん積んであるのは、僕が欲しくないだろうというものや、文庫本などらしい。今から処分に行くと言っていましたが、BOOK OFFでもただ同然だろうからと、A-MAX一宮店に捨てて、ポイントになるところがあるよ、と教えたら喜んでいました。
二人で山分けだ。
そのダンボールを持って、休みの日にマクドナルドへ。
9歳年下ですが、僕もたじたじになるほど映画に詳しく、映画談義をすると果てのない福永君と待ち合わせ。
名作パンフレットの無料山分け会なのです。
「明日に向って撃て!」のパンフ。
今でもなぜ「向かって」ではなく「向って」と「か」がないのだろう・・・?
わぁお、懐かしいオードリーの「マイ・フェア・レディ」だわー。
多感な頃にたくさんのいい映画を見ることは必要なんですねー。
福永君は、ブルース・リーは知っていても、エルビス・プレスリーの映画は知らなかったようで、「このドキュメントは音楽史上ナンバー1かも・・・」になんてしゃべりながら、分けていきます。
基本は「僕が事前に持っているものは、全部あげる」「僕が欲しいものは、僕」という前提。ですから喧嘩にはなりませんねー。
僕が持っていて、彼がゲット出来たもので、一番うれしかったのは「燃えよドラゴン」だった様ですねぇ。初版ものですから、東京で買ったら1000円はするよねー。