一語一映Ⅲ

高知市の美容室リグレッタの八木勝二が、映画や本のこと、ランチなど綴ります。

【おうちで観る映画】2018年。作品9「リトル・ミス・サンシャイン」作品10「鬼の詩」

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★★★★★・・・なにを置いてもレンタル店へ走ろう

★★★★・・・絶対オススメ 

★★★・・・一見の価値あり

★★・・・悪くはないけれど・・ 

★・・・私は薦めない 

☆・・・おまけ

※本編の内容に触れる個所がありますから、観られていない方は、ご注意ください。

「リトル・ミス・サンシャイン」

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いつもこのポスターを見ていて、なんか変な映画だろうなぁ?なんて想像していましたが、やはり変わった映画でした。そしてその変わり様がとても心に残りました。
2018年おうちで見る映画9本目。
何かしらの傷を心に負っている愛すべき「負け組」6人家族が、ふとしたことから1200キロ離れたカリフォルニアまで7歳の娘(孫に当たるおじいさんもいます)のミスコン(リトル・ミス・サンシャイン)に、古いバンで同道する風変わりなロードムービーです。
・音楽がいいです。
・6人それぞれの負け組エピソードが親密感を感じさせます。...
・個性ある俳優さんの熱演がいいです。特にこれでアカデミー助演男優賞を取ったアラン・アーキンの憎たらしいおじいさん役はいい!
・監督の一人ひとりへの優しい眼差しが嬉しい。
・ミスコンシーンでのダンスシーンにはホロリとさせられます。「スケアクロウ」のストリップシーンを思い出しました。
・一人気を揉む母親には、トニ・コレット「イン・ハー・シューズ」に次いで好演してます。
・ポスターのシーンは、エンコしたバンを押しかけして、飛び乗っているシーンです。劇中何度も出てきます。その度に家族の相互理解が深まります。
とっても心が温かくなる★★★★

「鬼の詩」

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おうちで見る映画2018年の早くも10本目は、ほぼどなたも観られたことのないだろう作品で、ATGの「鬼の詩」です。
藤本義一さんの直木賞受賞作を高校の時に読んでから、この映画化作品を観たかったのですが、やっとケーブルテレビのムービーチャンネルでお目にかかれました。1975年作。93分。
明治時代の上方落語の世界に生きる桂馬喬の芸を尽くす狂気の物語です。あの原作をどう料理したのかがいちばんの見所だったのですが、「かなり見事!」と言えます。ATGですから低予算映画なのですが、出来る限りの自然を捉え美しい映像も提供してくれます。
馬喬は芸の高みを目指したのではなく、芸の底でお客に受けようと身を削る芸人を目指し、旅の三味線芸人になり、気づけば師匠の歩き方寝起き、鍼の治療まで真似る始末。付随の妻に先立たれてからは巫女芸人になり、天然痘を患っては鬼芸人となる・・・。その鬼気迫る生き様がすごい
献身的な女を演じれば逸品な片桐夕子さんは、15年ほどまえ高知で酒席をご一緒したときと同じく菩薩でありました。AmazonやGyaO!で観られるようです。
★★★

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