一語一映Ⅲ

高知市の美容室リグレッタの八木勝二が、映画や本のこと、ランチなど綴ります。

僕の偏愛007映画シリーズランキング発表します

永遠の007映画たち・・・    


第一作「007は殺しの番号」が制作されてから、53年。
23作目の「007スカイフォール」まで、ボンドに扮した俳優6人。
1作目は、リバイバル時に、原題の「ドクター・ノオ」として甦りました。
タイトルと言い、ポスターのデザインと言い、時代を感じさせますね。


このポスターから、初期の007モノのポスターの構図が決まりました。
10作目ぐらいまで、基本このポーズが大きくなったり、小さくなったりして続きます。ちなみに、2作目は公開当時は「007危機一発」というタイトルでした。

「007危機一髪」ならわかるのですが、辞書にもない、危機一という造語は、当時宣伝部にいた映画評論家・水野晴郎さんによるものだそう。髪より、発の方が確かにスパイ物っぽいですね。


さて、僕の 007映画ベスト6 です。
なんで、ベスト6にしたかというと、
時代背景と俳優の個性の違いで、007シリーズは時代に沿って変わってきたもので、
同レベルで比較しようがないわけです。だから6人のボンド俳優のベスト作品をあげて、それのお気に入り順を、付けようということにしたのです。

因みに、ボンド俳優は









左から
①ショーン・コネリー     1作目~5作目、7作目  合計6本
②ジョージ・レーゼンビー   6作目だけ        合計1本
③ロジャー・ムーア      8作目~14作目     合計7本
④ティモシー・ダルトン   15作目、16作目     合計2本
⑤ピアース・ブロスナン   17作目~20作目     合計4本

そして、6代目が現在のボンド、ダニエル・クレイグが21作目~24作目と続いています。



それぞれのベスト1を選んで、その中で順位をつけようというものです。


【第6位『トゥモロー・ネバー・ダイ』



ピアース・ブロスナンが嫌いなわけではありません。
4本とも水準以上の作品なのですが、娯楽にもスパイ映画的にも時代背景からか中途半端で007ものというよりは、すごいアクションものという感じが強いのです。

ミシェル・ヨーのスタントなしアクションは見事だし、大掛かりな仕掛けも見事。
しかし、ボンド映画のにおいが一番薄いんです。


【第5位『リビング・デイライツ』


2本で終わったティモシー・ダルトンは初めて、スーパーマンでないボンドを演じてくれました。
「消されたライセンス」とともに、ダルトンの必死の形相が臨場感を持たせてくれましたが、きっとボンド・ガールが一人だけという、華やかさのない分、減点になってかもしれません。


【第4位『私を愛したスパイ』


ロジャー・ムーアの7本のボンド映画は、コミカル+アクションの娯楽の王道を行っています。
その中でも、一番のお気に入りがこれ。なんといってもストーリーが面白く映画のパロディがたくさん出てきて、思わずニヤリなシーンが続きます。
肩の凝らない、ボンド映画の最高作でしょうか?


【第3位『女王陛下の007』


ジョージ・レーゼンビーはもともと、モデルさんだけに演技派へたくそですから、
ボンド俳優ベスト6をやったら、確実にダントツ6位でしょう。が、映画は違います。
ボンドが本気で恋愛し、結婚してしまう映画。ストーリー展開とアクションの切れではかなり点数の高い映画になります。ラストシーンの寂寥感も「シリーズ終わりか?」と思わせてしまいます。


【第2位『ロシアより愛をこめて』


D・クレイグ映画がボンドになるまでの40年近くは、ベスト1は不動だったのではないでしょうか?
2時間ない映画の中で、これでもかと繰り返されるアクションとサスペンスの戦慄。
ボンドガールの美しさ、悪役のインパクト、生身のアクション、どれをとっても一級品です。
とにもかくにも、絵になるシーンが多すぎる映画です。
この映画から、ボンドシリーズは始まったと言ってもいいでしょう・・・。
ショーン・コネリーが、かっこよ過ぎましたよね。


【第1位『カジノロワイヤル』


原作では1作目なんですが、権利の関係で長く映画化できなかった、ボンドが英国諜報員になるまでのスーパー・マンでない時代を描くのが新鮮です。
強いけど、心には弱みもあり、影を持った人間味あふれるボンドが、クレイグの持ち味。アクション重視より、ドラマも大きく入る転換が007シリーズの今後を大きく膨らませました。
「スカイフォール」も快調だったので、24作目にも期待がかかりますね。