古本専門店BOOK OFFの賢い使い方をお教えします
BOOK OFFに行ってみる
こちらは高知駅前店です。
ま、規模の大小はありますが、蔵書の在庫の数の多寡はあれどもシステムはマニュアル化されていて、全国どこに行っても同じですから、安心して行けます。
だいたいこんな感じですよね。
いつも、「いらっしゃいませ、こんにちはー」という店員さんたちの声が響いています。最初はゆっくり本が選べないじゃないか?なんて思っていましたが、近頃は慣れたのと、
①スタッフにだらけさせない為の声出し
②立ち読み客にスタッフの存在感を知らせる
というような効果も考えているのかな?とも思っています。
売れ筋本は・・・
今、日本で一番売れている本、「火花」がありましたよ。
まだ40万部のころに印刷された本なのですねー。
芥川賞を獲って、240万部も刷ったそうで、これはすごいと思い、「読んでみようかな?」と思って手にとって、価格を確かめてみると・・・
WOW!!
1060円だぁ。定価が1296円だから、定価の82%。安くない・・・。
わずか236円引きなんです。
売れる本、新しい本は高いのです。
2年前の大ベストセラー「永遠の0」を見つけました。
これも売れましたねー。
あの「愛蔵版」とあるのは、講談社文庫版も同時並行して売っていたからです。
もともとの単行本は数年前から出ていたのですが、ブレイクしていませんでした。
映画化、文庫化でブレイクして、僕は文庫版で読んだ後、自分の本棚を見たら、以前買った新品があったという冗談のような顛末がありました。
こういうちょい前のベストセラーは、入荷も多いので、500円と意外に安く売られています。
108円本、200円本
ご存知のように、文庫本のコーナーには108円本がたくさーんあります。
絶版・廃版の貴重な本が、ボロボロでもこのコーナーにあることがたまーにあるので、見逃してはいけません。
神保町なんかに行ったら、1000円以上の値が付く本でも、こちらでは108円なのです。
また普通の古本価格(半額程度)のところにも置いてあるけども、108円のコーナーにあるものも、結構あります。在庫過多の場合なのかな?
探している本がある場合は、先に108円のコーナーから探すことをお勧めします。
作者の名前の50音順で整然と並べられている通常価格の文庫本コーナーですね。こちらは基本きれいな本が多いです。近頃の文庫本は文字が大きくなり、隙間が増えましたから、薄い本が少なくなりましたね。その分定価も上がっています。
定価の何%という決まりはなく、新しいものは定価に比例して割引率は低く、一定の期間売れないと割り秘蹟率は高くなります。
値段シールの色で管理しているようですねー。
単行本にも108~200円コーナーがあります。
以前は105円だけでしたが、近頃は、ちょっといいのは200円と言う価格も登場しています。でもハードカバーは薄くても1200円以上ですから、安いのは安いですよね。ここは、たくさん売れた本と、ずっと売れずに残って居る本があります。
この棚には、半額~8割ぐらいの本が並んでいます。
大体は半額ですが、出て間もないもの、今売れているものは価格が高めに設定されています。初版発行の日を見て決めているようですね。
通な利用方法①
以前芥川賞を獲った作品「終(つい)の住処(すみか)」はかなり売れまして、文庫本にもなっています。たくさん売れた本は、流行の旬を過ぎると早めに108円コーナーに回ってきます。
・・・で、単行本のコーナーに行ってみると、108円でありました。
あなたならどっちを買いますか?
今から列車の旅なら、文庫本。
じっくり味わうなら、単行本という選択もできます。
※読んだ後、別の古本屋さんへ売りにいく場合は単行本のほうが査定は高いです。
通な利用法②
映画化されてDVDにもなって、話題の「ソロモンの偽証」が文庫化されています。文庫は全6冊です。単行本は全3冊です。
文庫版は単行本の1冊を2巻に分けて、分冊して発行したものですから、冊数は倍になります。
定価ベースで買うと、文庫は750円×税×6冊ですから、4860円。
単行本は、読みづらい二段組ではなく、 ①「事件」②「決意」③「法廷」と3部作と成り1冊が1800円×税×3冊で、5832円。
そんなに変わらないんです。
・・・で文庫本を見てみると、税込み650円で売っていましたから、全6巻では3900円と成り、
単行本は定価の2/3の税込み、1200円で売っていましたから、3冊揃えば3600円と、単行本の方が安く買えるという不思議な現象も・・・
でもこれは、3巻そろえる手間が大変だし、分厚い本だから、いくら安いと言ってもどちらにするかは難しい問題ですね・・・。
本を読もう
- 作者: 桐野夏生
- 出版社/メーカー: 毎日新聞社
- 発売日: 2013/10/08
- メディア: 単行本
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とにかく、本は読みましょう。
テレビで見て、面白かったドラマの本は大抵ですが、それより面白いです。
僕のわずかな経験ですが、原作を映像が超えた例というのは、本当に少ない数しか上げられません、特に映画ですと。
映像に、それだけの想像力を掻き立てられるだけの映画が少なくなっているせいかもしれません。