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一語一映Ⅲ

高知市の美容室リグレッタの八木勝二が、映画や本のこと、ランチなど綴ります。

おすすめの子どもたちが主人公の映画20選その③ 「クリスマス・ツリー」レビュー

映画マイラブ

『クリスマス・ツリー』

 

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 作品について

1969年 フランス映画 104分

監督・脚色=テレンス・ヤング、脚色=ジャン・オーランシュ、ピエール・デュメイエ

出演=ブルック・フラー、ウィリアム・ホールデン、ビルナ・リージ、ブールビル

ストーリー

10歳になるパスカル(B・フラー)は、夏休みを父ローラン(W・ホールデン)とコルシカ島で過ごした。

 

母はいなくても、パスカルには、父の恋人カトリーヌ(V・リージ)も、仲良しのおじさんベルダン(A・ブールビル)もいたし、寂しいことはなかったが、父と二人のコルシカでのキャンプはまた格別だった。

 

が、或る日、二人が釣りを楽しんでいた時、近くに核爆弾をつんだ飛行機が墜落した。その日から、パスカルは体の不調を訴えるようになった。パスカルは、放射能のため白血病に侵されていたのだった。

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医師は、ローランにパスカルの命はあと半年と宣告した。ローランは、あと半年をパスカルの思い通りに過ごさせてやろうと決心し、パスカルの欲しがるものはすべてあてがった。オモチャ、トラクター、そして狼までも。ローランと真相を知ったカトリーヌ、ベルダンは協力し、狼を欲しがったパスカルに、動物園から盗みだした狼を、あてがったのだった。

 

夏が過ぎ、枯葉が散って、クリスマス・イブが、やってきた。美しいツリーが部屋にかざられ、プレゼントが山のように積まれた。静かなイブの夜が過ぎていくかに思われた。がパスカルへの最後の贈物を買うため外出したローランとカトリーヌが戻った時、ツリーの下でパスカルは永遠の眠りについていたのだった。

 

鑑賞

古い映画ですが、難病ものの古典的な作品です。もしかしたら原点に近いのかも?

 

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主演のブルック・フラーくんの美少年ぶり、その愛くるしい男前の顔にまず驚かれるでしょう(写真上)。

巻頭、夏休みになって寄宿舎の学校から列車に乗って駅で父親と会うところから始まります。そのシーンのブルックくんの喜びの表現の可愛らしさはものすごいです。そこに流れるのがテーマ曲です。

なんとあの「禁じられた遊び」のテーマ曲をアレンジしてそのまま使っているのです。僕は、先にこちらを見てしまったので、てっきりこの映画のテーマ曲だと信じ込んでいたことでした。

 

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避暑にコルシカ島に来たのは、パスカルの希望です。フランス映画ですから、バカンスがあるわけですね。そこで海遊びをしているうちに、まったく偶然に核爆弾を積んだ飛行機の墜落事故に遭ってしまいます。父親はその時、水中にもぐっていて被爆しなかったのです。

 

それから先の父親と、恋人カトリーヌ、友人ベルダンの3人が涙ぐましいまでの、パスカルのわがままを叶えてあげるのです。トラクターを買ってもらって広い敷地を運転するシーンなんか、初めて観たときは僕自身も子どもでしたから、「いいなあ~」なんて思ったものでした。自分自身もこのぐらいの年齢の頃、病弱だったため、すごくパスカルに思い入れが強かった記憶があります。

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動物園に狼を捕りに行くシーンも面白いですよ。この頃絶頂だったテレンス・ヤング監督の手腕が発揮されていますね。

 

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ラストシーンは悲しすぎます。でもこういうものなのかもしれません。 変にでっかい音楽をかけたり、大げさに泣いたりしない静かな最期のシーンがとても心に残ります。

 

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