一語一映Ⅲ

高知市の美容室リグレッタの八木勝二が、映画や本のこと、ランチなど綴ります。

伸びたタケノコのプロの剥ぎ方お見せします。

タケノコが切られていました!!

2週間ぶりに山に入り、タケノコ(筍ではもうすでになく、竹の子ともいえない伸びた状態をタケノコと呼んでいます)を切りに行きました。前回の様子からして、まあ、ひと釜分あるかなー?というところでしたが・・・

 

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 行ってみて、驚きましたわ。

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軒並み切り倒されているのですよ。ただし、これはうちの山ではなく、ご近所の山なのです。竹が伸びすぎると5年も経たないうちに密林になりますから、タケノコのうちに切り倒したのです。

ところが・・・

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2週間前には「まだやね」だったものが、この間の雨で大きく伸び切ってしまっており、何者かに切り倒されていたのでありました。

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採ろうと、目をつけていたものも、ご覧のとおりです。
これは、下の山のおんちゃん(おじさん)が厚意でやってくれたのだということは、間違いありません。下の山と切り口が同じだし、明らかに切り口を見たら、前日に切っているのですよ。

八木のばあさんも歳やき、ようせんのか、と代わりに切り倒してくれたのは間違いありません。

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通路に面したところは全部切り倒してくれていました。奥まったところではそうでもなかったのがある意味、証拠なんですよ。そのおんちゃんももう80過ぎですから。

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あら?切り忘れがあった、と喜んで見に行くと・・・

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根元から腐っているものだったりして、ベテランは見たらわかるんですよねー。

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山の中に分け入ると、まだこんなのも発見は出来ますが、5月の半ばでこの状態なのは、節の間が詰んでいて、美味しい筍ではないのですよ。初期でしたら別ですが。

 

タケノコがない・・・!?

 

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高みから、眺めてみてもなかなかありません。
今年は昨年と同時期なのに、かなり少ないのは事実なんです。昨年同日のブログをごらんいただけるとわかります。

 

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同日なのに、結構収穫は多いでしょう?今年はタケノコ自体が少ないというのは、ご近所でも言われておりました。

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・・・ということは、もうこのレベルを切り倒して、食べられる部分だけ取るしかないと結論付け、切り倒し作業にかかります。

さて、ここから身に付けた秘技をご覧に入れることにしましょうか?

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切り倒したタケノコの食べられる部分は案外あります。寸法で言うと大体1.5mから2mぐらいでしょうか。柔らかく包丁でスパッと切れ、やや黄色いところです。

 

秘技の本邦初公開です

 

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先端を上にして包丁を当てます。
左手でしっかり持っていないと、危ないですよぉ。

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いいころあいの力で、一気に下まで切れ目を入れます。
写真では、自撮りのため、右手を離して包丁を置いていますが、もちろん本当はしっかりと握っています。

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切れ目に親指を差し込みます。
本来は両手を使いますね。

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そして押し開くと、こんな風に食べられそうな色のタケノコの肌が見えます。
たいした力は入れなくても、要領でガバッと割れますから、ご心配なく。

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それを下の端まで一気に押し開き、要らない皮部分を剥ぎ取ります。この時の音と感触がとてもいいのですよ。

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皮を丁寧に取っていくと、上の先端部分だけに皮が残りますね。これからその部分の処理方法です。

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小刻みに包丁で割いては、手でやさしく皮を取り外して行きます。強くするとポキッと折れるか、ぐじゃぐじゃに成るかのどっちかです。ここは丁寧に。

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てっぺんが大好きという方も多い部分なんですよね。ここは、右に力を入れながら抜き取るように皮と身を分離するようにします。微妙なタッチで。

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こんな感じに出来上がります。
どうです?なかなかのものでしょう?この道6年ですが、この行程が5分ぐらいでできるようになりました。

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写真の色が緑に見えますが、実物はもっと黄色くて、茶っぽくなっているあたりが、やや硬くなっているところです。ここの辺りはまだ十分に食べられます。

目安は包丁で力をこめずに簡単に輪切りできるかどうかですね。

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母親はまた別のやり方で、やります。それぞれのやり方があるんですよね。

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本日の戦果はこれだけ。
昨年の半分以下です。いくら切り倒されていたとは言え、少なすぎです。大体のジンクスは、少なかった翌年は豊作なんです。
来年の豊作に期待して、2015のタケノコ採りは、終了いたしました。