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一語一映Ⅲ

高知市の美容室リグレッタの八木勝二が、映画や本のこと、ランチなど綴ります。

ブックレビュー 「完本・桑田真澄」「手塚治虫・マンガの描き方」「兼高かおる・わたくしが旅から学んだこと」 



『完本・桑田真澄』


スポーツ・グラフィック・ナンバーに連載された、主に巨人の桑田真澄投手の
高校時代から、ジャイアンツ時代の活躍や挫折・手術からの復活、
大リーグでの奮闘や、引退までのインタビューと取材で構成された
まさしく「完本・桑田真澄」さんの本です。

桑田選手を好きなところ。
◎小柄ながら、PLで活躍し、ジャイアンツで活躍したこと。
◎世間からの「悪役」のイメージを塗られても、結果ですべての汚名を返したところ。
◎腹立たしいほどのストイックさ、頑固さ。

派手さのない朴訥な彼のことが、とても好きでした。
「完本・清原和博」というのも出ていますが、今のところ買う予定はありません。

監督としてどこかの球団を率いるのが僕の夢です。
個人的には「侍ジャパン」の監督になつてほしかったですね。
読み応え、抜群。

文春文庫 637円+税


『マンガの描き方』


敬愛する漫画家・手塚治虫さんの、「マンガの描き方」という本。
サブタイトルに「似顔絵から長編まで」と書かれているように、
マンガのいちからを教えてくれます。

「漫画大学」でも持論を展開していますが、それは漫画として漫画を語った名作ですが
ギャグの世界でしたから、比較になりません。

昭和31年に「漫画のかきかた」という本も出していますが、
これは入手しておりませんので、比較できません。

そして本書は昭和52年の作品です。
一時の低迷期を抜け出して、「ブラックジャック」「三つ目がとおる」、
そしてビッグコミックに大人のストーリー漫画を連載し、好評を得ていた
手塚さんの第三期黄金時代のころのことです。

漫画を描くのが楽しくて仕方がない、というのが伝わってくる書です。
他の同時代の漫画家にも「漫画の描き方」の本はありますが、
僕には石ノ森章太郎さんのより、藤子不二雄さんのより好きでした。
(ゆいいつ、赤塚不二夫さんのが大好きで、手塚さんと並びます)

とにかく描くこと、というのが手塚さんの哲学。
習うより慣れよ、ということなんだと思います。
おなじみのキャラクターを登場させ、「漫画独特の表現」を見せる
ページが中でも持最も説得力があり、好きなところです。

光文社・知恵の森文庫 476円+税


『兼高かおる 
わたくしが旅から学んだこと』


放送が1959年からスタートして、1990年まで31年も続いたという
驚異的な世界旅行番組を一人何役もこなしながら続けた兼高さんの本です。

高知に放送が届きだしたのは1970年のテレビ高知開局のときです。
もうカラー化されていました。
日曜の午前10時に30分番組で放映されていた記憶があります。

個人的には、「素晴らしき世界旅行」の方が、
〇取り上げる外国がメジャーでない国やアフリカだったので好き。
〇日曜の夜7時半からやっていた。
〇高知放送でやっていたので、早くから見ていた。
などの理由でよく見ましたが、兼高さんの番組の方が明らかに文化を取り上げていて
幅広いという印象は持っていましたし、明るかったのも覚えています。

今回本を読んでみて、人となりがよくわかり、人生哲学も学びました。
一人間として素晴らしい生き方をされたかただとも思いました。

小学館文庫 476円+税