一語一映Ⅲ

高知市の美容室リグレッタの八木勝二が、映画や本のこと、ランチなど綴ります。

ブックレビュー 「母よ」「不倫純愛」「お客が『減らない』店のつくり方」


『母よ』


文庫本にして一人2ページ半程度の「母の思い出」をつづる70人もの体験からなるエッセイ集です。
2ページ半で終わるということは、書きたいポイントは最大2つまで。
自分の母親との思い出を振り返り、感謝するのにとてもよい本です。

書き手は各界著名人70人と豪華です。
書いた人たちが、今では50代〜80代であり、書かれたのが1990年代の終わり頃から
2000年の初めの頃ですから、母親のエピソードも戦時中や、それ以前のものが多く、
ピンと来にくいものもありますが、全ての人が母親から受ける生き方の影響というのは
とてつもなく大きいものなんだと、実感させられるエピソードばかりです。
されど母は強し、という文句がついぞ浮かんで来る本です。


『不倫純愛』


新堂冬樹作品には、本当に純愛なモノと、ものすごくグロい犯罪物とがありますが
前者を期待して読んでみたら、黒新堂のジャンルのものであって、
思い切りエロチックなシーンの連続なのですが、彼独特の粘りっけというか
ドロドロ感がちつとも感じられなかったのです。

若きベストセラー作家とも、それを担当する中年編集長の愛と性の葛藤の物語といっておきましょう。
でも期待すると、アウトです。エロチックシーンはすごいですが、それ以上のものではありませんし
タイトルからして、予測するラストとはかけ離れすぎていて、読んで損したと思わせる
どうしようもない落ちに、腹立ちするほどのものでした。

これからもし本を手にとる方、カバー写真や映画化されたものを期待して読んではいけません。
警告のため、敢えてブログに取り上げました。


『お客が「減らない」店のつくり方』


お仕事柄、読んだ本です。
ビジネス本ですが、薄いし、美容室とレストランの経営についての事例が多く書かれているので
あっという間に読めてしまいました。

なるほど、こういうことなのかぁ、と判るまではある意味誰でもできます。
成功者になるためには徹してやるしかありません。
何を信じ、何を揺ぎ無いものに据えていくのか。

それを考えさせてくれ、ひとつの決心をしただけ、この本を読んだ価値は大きかったと思います。
ま、お客様をリピートさせる商売・お仕事についている人には参考になるでしょうね。
でもできる業種とできにくい業種があるのは事実です。