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一語一映Ⅲ

高知市の美容室リグレッタの八木勝二が、映画や本のこと、ランチなど綴ります。

キネマ旬報ベストテン鑑賞レビュー 「JAWSジョーズ」「八月の濡れた砂」

映画マイラブ キネマ旬報 DVD鑑賞

★★★★★・・・なにを置いてもレンタル店へ走ろう ←新設しました
★★★★・・・絶対オススメ 
★★★・・・一見の価値あり
★★・・・悪くはないけれど・・ 
★・・・私は薦めない 
☆・・・おまけ

※本編の内容に触れる個所がありますから、観られていない方は、ご注意ください。


【JAWSジョーズ】


1975年外国映画10位 ユニバーサル映画 124分
監督=スティーブン・スピルバーグ、脚色=ピーター・ベンチリー、カール・ゴッドリーブ
出演=ロイ・シャイダー、リチャード。ドレイファス、ロバート・ショウ

(解説・ストーリー)
平和な海水浴場に突如出現した巨大な人喰い鮫。観光地としての利益を求める市当局によって対応が遅れ犠牲者の数は増すばかりとなるが、遂に警察署長ブロディと漁師クイント、海洋学者フーパーの三人の男が鮫退治に乗り出す。ピーター・ベンチリーのベストセラーを若きスピルバーグが映画化したメガヒット・ムービー。

(鑑賞)
スピルバーグ監督の映画2本目作品です。
デビュー作は「続・激突/カージャック」(「激突!」はテレビムービーだったのです)。
それ次にこんな大作を作ったのはすごいと思うでしょう?最初は大作ではなかったらしいんですよ。
この原作にほれ込んだスピルバーグが、大作でない状態でスタートし、段々と大作に
仕立てていったというエピソードの映画なんです。
このあたりも、すごく才能がありますね。

とにかく脚本と監督術が冴えまくっています。
「激突!」で見せた、「見せない恐怖」の集大成でしたね。
なかなか人食い鮫が出て来ないのです。
じらしまくるんですね。これでもかと。そして突然に。
音で驚かすホラー的演出とは全然違い、
じりじり来る恐怖は音楽とも言いにくい音楽に乗って頂点に達します。

タイトルは「顎」という意味で、ラスト近く当時は本物に見えた(今見たら張りぼてだった)
鮫との格闘で、顎というタイトルがぴったりなのが判ります。
「フランケンシュタイン」=怪物を作った狂気の博士の名前≠怪物の名前
と同等に、当時、「ジョーズ」=鮫、と思われていた(今でも?)あまりにインパクトの強いタイトルです。

「E.T.」は1982年のベスト1ですが、この作品はギリの10位。
娯楽作品への評価が高まるのはもう少し後のことでした。

熱演のリチャード・ドレイファス、この後、出なくなりましたね。
続編らしきシリーズが続々と。  ★★★★ 


【八月の濡れた砂】


1971年日本映画10位 日活作品 91分
監督=藤田敏八、脚本=峰尾基三、大和屋竺、藤田敏八
出演者=広瀬昌助、村野武範、テレサ野田、藤田みどり

(ストーリー)
夏のある早朝、清が海岸をバイクで走っていると、大学生等に襲われ、置き去りにされた少女がいた。救い出し、西本の海の家に連れてゆくと、しばらく目を離した隙にいなくなった。その少女は早苗だった。昼ごろにその海の家に少女の姉の真紀が来た。彼女は清が妹を襲ったと思い、警察署の前まで来たが、最終的に犯人でないことがわかった。これに怒った西本は真紀を襲う。
健一郎は清と同級生で友人だが、高校が気に入らなく退校してしまう。彼は和子を触ったことを同級生の秀才の修司に言い、修司はその悔しさから強い男になろうと剣道を始める。しばらくして修司は和子を夜呼び出し、襲う。それによって和子は自殺する。
健一郎と清はその自殺にショックを受けるが、やり場のな時間が続く。
そうした中、清の母の再婚話が持ち上がり、その相手とヨットに乗る。猟銃を片手にもって。
健一郎、清、早苗、真紀の4人を乗せたヨットは、どんどんと海に出てしまい・・・。

(鑑賞)
日活がロマンポルノに走る前の最後の作品です。
藤田監督は、この後かぐや姫・秋吉久美子で「妹」「赤ちょうちん」を残しますが、
この作品からのキャリアがいいんです。

1971年といえば、しらけ世代の台頭の頃です。
ロックとセックスとバイオレンス、そんな中での退廃的ムードいっぱいの映画。
石川セリの歌だけは異常に耳に残る印象度。

ストーリーも演技もそれほどでもない映画なのですが、
インパクトは大きかったのですよ。
タイトルはポルノっぽいですが、全然直接的なシーンはありません。
行き所のない青春というのは、アメリカではニューシネマに消化されましたが
日本では、この時代にやや遅れてきていますね。

主演は最初のキャスティングでは、沖雅也さんだったそうです。
村野武範さんの悪ぶりがかっこいいですよ、高校生には見えませんが。
この1年後「飛び出せ!青春」では一気に高校の英語の先生ですからね。
★★★