一語一映Ⅲ

高知市の美容室リグレッタの八木勝二が、映画や本のこと、ランチなど綴ります。

傷ついた小さな迷い子-ハクビシンが迷い込んできたよ




朝、母親が大きな声で、
「はよぅ、出てきて〜!!」
と呼ぶもので、何事かと急いでで行くと、


猫のような、狸のような、子犬のような動物がうちの納屋で、
寒そうに丸まっています。

「イタチやおか?狸にしちゃあ、ヒトに怯(お)じん」
「さあ・・・?」
「待ちより、近所の詳しいおんちやん呼んでくるき」


こうやって、逃げられないようにして、
近所のおんちゃんを呼びに行きました。


ほどなく、近所の物知りおんちゃん到着です。

取り上げて、「こりゃ、ハクビシンぢゃねぇ」
と一発で答えました。さすがやね。


放してみても、逃げません。
ここから人間たちの勝手な考察です。

「山から餌がないき、降りてきたがやろ」
「寒いきねぇ、近頃は」
「こらぁ、子供で。親と里へ降りてきてはぐれたがやろうね」
「うちの干し柿食べたがは、これやおかねぇ」


耳の下のところを怪我していました。
ですから、

山から夜(ハクビシンは夜行性なのです)、親と餌をとりに来て、
犬か何かに見つかって、怪我して親とはぐれたがやろう、という結論になりました。


動物大好きな母は、怪我が治るまで飼うちゃろう。
と、バナナを入れ、あとでリンゴも入れていました。

2晩泊まっていましたね。
3日目の朝、覗いたら居なくなっていました。

「親が探し当てて、連れ行ったがやろう。
よかった、よかった・・・・」といいました。

少しだけ母は、寂しそうでしたれけど、ね。